鳩の種類「ドバト」について

こんにちは、大阪府茨木市の鳩のフン清掃 代表の永瀬です。

今日は「ドバト」と呼ばれる鳩の種類について解説させていただきます。

ドバトとは?

中近東、北アフリカ、南ヨーロッパなどの乾燥地帯に住む野生のカワラバトが飼いならされたものです。日本には古く奈良時代に持ち込まれ、多くの人に飼われていましたが野生化し、現在のドバトになりました。

市街地や駅のホーム・公園でよく見かけるドバトは、首元が緑色と紫色をしているのが大きな特徴です。

中央アジアなどに分布するカワラバト(ドバト)は、元来、崖の隙間で繁殖していました。

私たち人間が建物をつくりはじめると、カワラバトは建物の隙間に巣を作るようになり、人はカワラバトを捕らえて飼うように。伝書鳩のほか、鑑賞用や食肉用としても利用されていたものが逃げ出して、世界各地で野生化していったのです。

山ではなく市街地や都市部の公園を中心に繁殖を繰り返していったのは、市街地の方が天敵が少なく、人が捨てた食べカスや餌で生きられることも幸いしたことでしょう。

たくさん集まって群れになる習性があり、家や公共物に巣を作ってフンをすることで健康被害をおよぼしたり, 歴史ある建物に損傷を与えたりする可能性があり,日本の外来種ワースト 100 にも指定されてしまっています。

一方で、木の実、草の実、芽、葉など、植物性のものを食べ、雑草の種を駆除してくれるといった(少しだけ)良い面もあります。

ドバトの危険性

ドバトは群れで行動し、雨の降り込まない場所(ベランダや軒下・室外機の後ろ など)にねぐらや巣を作ります。繁殖期は長く、1年中繁殖し、何度も産卵を繰り返しますが、特に春から夏にかけて盛んに繁殖します。

また、繁殖力が非常に強く1 度に2 個ずつ産卵し一年に6~12 羽が生まれる。生後6か月ほどで産卵が可能となるためどんどん数を増やしていき、食物が十分にある環境においては爆発的に増加する。この増えたドバトの鳴き声やフンの被害が広範囲に及んで私たちの生活に悪影響を与えてしまっています。

フンや羽毛による汚染などの被害が増え、悪影響を人間に与えているため「ドバト(ハト)公害2」という言葉が使われるようにもなりました。

公園などで「鳩にエサやりは禁止」という張り紙を見たことがある方も多いと思います。これは鳩にエサを与えてしまうとその地域に鳩が巣付いてしまい、近隣の民家やマンションを巣にしてしまうからです。鳩のエサやりは絶対にしないようにしましょう。

ドバトが及ぼす被害

フンの被害

  • フンが堆積することによる健康上・美観上の被害
  • フンによる汚損被害。建造物の材質によっては、糞により腐食が促進される
  • フンの落下・付着による被害
  • ベランダの洗濯物や置物が汚される
  • 屋外の排水孔がつまる

鳴き声による被害

一軒家やマンションなどのベランダ・軒下に営巣地があると、集団での鳴き声によって住民や近隣の方に睡眠不足やノイローゼなどの症状があらわれることがあります。

悪臭による被害

鳩のフンや卵の腐敗・ヒナの死体によって強烈な悪臭が生じます。

ドバトの対策方法

ドバトはベランダなどに降りるとき、いったん手すりなどにとまり安全を確かめる性質があります(手すりにとまれないと降りることはできません)。ベランダの手すりに飛来するのを防止するためにワイヤー等を張り、着地できないようにしましょう。詳しくは下記の記事でも解説しています。

ドバトはフンのあるところが安全だと判断しますので、鳩のフンを放置すると安全な場所と認識して次々と集まってきます。少量でも鳩のフンを見つけたら、すぐに清掃して取り除くようにしましょう。物を少なくしてベランダを綺麗な状態に保っていれば鳩のフン被害にあう確率も低くなります。
特にドバトが好む場所として

  • 雨のかからない乾いた棚状の場所(巣作り)
  • ベランダの隅やエアコン室外機の下や裏

がありますので、このような場所に入らせない工夫を行うとともに、定期的に掃除をしてフンなどが落ちていないかチェックするようにしましょう。

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